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スウェーデンハウス、子育て、料理、暮らしのこと
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2024/05/05 (Sun)
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2009/10/06 (Tue)
日本では、1998年からずっと、自殺者が年間3万人を超えています。

この本では、自殺に至ってしまった様々な人々の経過を、テーマ別に紹介しています。失業による貧困、職場におけるパワーハラスメント、過重労働、多重債務、学校におけるいじめ、中小企業経営者の倒産、などなど・・・。

中でも印象に残ったのは、職場におけるパワハラの陰惨さ。毎日、毎日、人格を否定するような言葉を投げ続ける。どんなに健全な心を持った人でも、1か月で心を病むだろうと思うような酷さです。

そういった例が、多数紹介されていて、読んでいるだけで、加害者への怒りでハラワタ煮えます。

また、郵政民営化による過重労働や、職場内の人間関係のひずみなどで、多数の自殺者が出たとの記述も。

小泉構造改革がもたらしたもの。

派遣の問題に比べると、一見分かりにくい郵政民営化の功罪ですが、「罪」の部分が、そうやって、弱いところに負荷をかけていたんだなあ・・・、と知りました。

3万人超。
ひとりひとりには、もちろん自殺に至るまでの固有のストーリーがあるでしょうが、自殺を選択する人がこれだけの数にのぼっているというのは、日本の文化とか、社会構造とか、個人だけに原因を帰属出来ない何かがあるのだと、感じさせられました。
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2009/10/02 (Fri)
精神科医が関わった女性達のケースを、短編小説のように、たくさん紹介しています。

足には何の障害もないのに、精神的な抑圧から7年も寝たきりだった女性、とか、とても美人なんだけど、自分が蛇になったと思いこんで、最終的に焼身自殺してしまった女性、などなど。

1985年の出版なので、今読むと、時代背景が違って、それも、おもしろいです。

例えば、27歳の女性が「ハイミス」になりつつあるので、結婚を急ぐ、みたいなことが書いてあります。

27歳で、ハイミスって・・・。ハイミスという言葉も、今では死語ですよね・・・。

しかし、それぞれのケースは、非常にドラマティックで、多少、こういう世界に関わりをもった仕事をしている私も、「すごいわね、こんな人ほんとにいるんだ」と、人の心の不思議さを感じさせられます。


古いので、新書で購入するのは困難かも。amazonの中古か、図書館か。


2009/10/01 (Thu)
最近、親子に関する数冊の本(『モンスターワイフ』 『親子という病』 『お父さん こっちを向いて』)を読みついで来たのですが、中では、この本が、最も家族の病理や、親のあるべき姿というものを、しっかりと描いていると感じました。

身内による犯行(親殺し、子殺し、孫殺し、配偶者殺し、家族皆殺し)の事例を、数多く紹介しています。

日本中が知っているような著名な事件の他に、ほとんど知られていないけれども、すごく興味深い事件も。

紹介事例が多いので、ひとつひとつは短い文章構成なのですが、説明や掘り下げ方、分析が的確で、非常に分かりやすい。

事件は、単なる新聞記事のまとめ、ではなくて、著者自身による取材がきっちりなされています。


身内殺しという異常な行動の背景に、子どもへの虐待(自覚・無自覚問わず)、配偶者間暴力、母親の強力なエゴイズムなどがある・・・ということを、実感出来ます。

家族って、人を育む土台であるわけですが、その土台に毒があるとき、人を枯らしたり、破壊したりする凶器になる。

人の感情、情念というのは怖いなあ・・・、と実感させられます。

しかも、それが凶器になっているとは、大抵の親は気付いていない。

一見、健全な普通の家庭、社会的地位の高い親にも深い病理が隠れていて、子どもの生きる権利をめちゃくちゃに破壊している場合がある。

自分自身も、親としてのエゴイズムを子どもに押しつけていないだろうか。

子どもの心を知らず知らずのうちに痛めつけていないだろうか。

と反省させられる内容でした。


2009/09/29 (Tue)
先日、香山リカさんの『親子という病』に、イマイチ共感出来ない、という感想を書いた訳ですが。

この方もまた、女性精神科医ですが、親子関係を重視し、なかでも父親の果たすべき役割、父親のあり方が子どもに及ぼす影響について、様々な症例をもとに分析しています。

香山先生が反論していた、「家族は小さな社会」との記述も見られます。

精神科医の世界では、過去の親子関係に着目するのではなくて、現在の症状の緩和に焦点をあてるのが主流、というのが香山先生の説明でしたが、そうなると、上村先生の主張は非主流なのかな・・・?

でも、基本的に共感しやすい内容でした。

一番ぐっときたのは、「子どもの心配な症状を改善するには、父親は、母親である妻をしっかりサポートすること」という内容。

子どもに心配な症状が出てきたとき、父親は、逃避したり、妻に責任を転嫁したり、子どもをむやみに叱責したり、する場合が多いような気がするのです。

そんなとき、「妻を支えよう!」という夫婦の団結ぶりが、確かに間接的に子どもを支えることになるような気がします。

他にも、父からも子どもに、存在感を肯定する愛情メッセージ(「無条件に生きていてもいいんだ」という自己肯定感を育てるメッセージ)を送ることが大事、等々のことが書かれています。

思春期の父が読んでもいいかも知れないけれど、赤ちゃんがこれから生まれる・生まれたばかりの新米パパが読むとよいかも!と思いました。


2009/09/28 (Mon)
「ディズニーランドで本当にあった話」であれば、すごく感動するエピソード満載で、涙なくては読めないです。

しかし、一部のエピソードに盗用があった疑い、との報道。そうなると、この種の本の価値は、8割引位になってしまうように思います・・・。

そういった報道が出る前に図書館で予約し、報道が出て数ヶ月後に順番が回ってきました。うちの市の図書館では、貸出禁止等の扱いにはなっておらず。

著者は盗用に反論しておられるらしく、ネット上に様々な議論がとびかっていますね。


いずれにしても、ディズニーランドの精神、というのは、十分伝わってくるように思います。各エピソードの後に、ディズニーランドの基本的スタンスを紹介しているので分かりやすい。

ホスピタリティー、柔軟性、夢を与えるための努力。

TDLは本当に、「人間の持っている力って素晴らしい」と感じられるところですね~。

我が家、TDLまで1時間。幸せなことです。

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みかづき
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自己紹介:
北国の山に囲まれて育ち、今は山のない関東平野に住んでいます。夫、子ども3人(ボン13歳 ヒメ8歳 マナ6歳)、自分の母と暮らしています。フルタイムワーカーでもあり、大忙しで日々が過ぎてゆきます。
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